共生学会の機関紙『共生学研究』第一号が公開されました。
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/kyoseigakukenkyu/-char/ja
目次は以下のとおりです。
■特集:共生学会がめざすもの
共生学会創設の経緯と学会への期待 栗本英世 2
2022年の今、共生を語る―私が受け継いだものと実践してきたこと― 花崎皋平 9
パネルディスカッション「共生とは?―共生学会の活動を展望する」 編集 小山冴子 19
共生学会第1回大会の企図―大会運営から考える共生の課題― 岡本智周・丹治恭子・坂口真康 32
■フォーラム
多文化社会を共に生きる―大阪市での実践を参考に― 坪内好子・嵜本圭子 45
共生社会を考える上でなぜことばに迫る必要があるのか―ことばにまつわるオートエスノグラフィーからの視座― 中井好男・中山亜紀子・岡田祥平 88
■論文
「共生社会」の社会的認知の様態と背景、およびその経年変化―「共生」と「教育」に注目した社会意識調査の結果分析を通して― 岡本智周 121
研究・実践を位置づけるための多層的共生モデル―共生への批判に対する応答のために― 桂悠介 146
「共生社会」という言葉の認知と理想的な社会的配分の関連―地方公立進学校の高校1年生を対象とした調査の分析― 津多成輔 178
共生の再定義―反差別の声と社会的カテゴリ― 橋本憲幸 200
■研究ノート
近代学校制度への抵抗―ケニアにおける学校放火事件を事例に― 小川未空 224
■書評
小川さやか著『チョンキンマンションのボスは知っている―アングラ経済の人類学―』春秋社、2019 池上宏之 251
綾屋紗月著『当事者研究の誕生』東京大学出版会、2023 喜多一馬 259
川本隆史著『〈共生〉から考える:倫理学集中講義』岩波書店、2022 鈴木ちひろ 264
野口晃菜、喜多一馬編著『差別のない社会をつくるインクルーシブ教育―誰のことばにも同じだけ価値がある―』学事出版、2022 中井好男 272
トニー・E・アダムス、ステイシー・ホルマン・ジョーンズ、キャロリン・エリス著、松澤和正、佐藤美保訳『オートエスノグラフィー―質的研究を再考し、表現するための実践ガイド―』新曜社、2022 中山亜紀子 278
日本湿地学会監修 シリーズ〈水辺に暮らす SDGs〉
1『水辺を知る―湿地と地球・地域―』
2『水辺を活かす―人のための湿地の活用―』
3『水辺を守る―湿地の保全管理と再生―』朝倉書店、2023 早川昌志 284
大谷順子編著『子育ても、キャリア育ても―ウィズ/ポストコロナ時代の家族のかたち―』九州大学出版会、2023 麦倉泰子 290
■資料
学会設立までを振り返る:「開かれた場」の創出のために 桂悠介・大川ヘナン 297