『共生学研究』第一号

発行日 2024.03.31

共生学会の機関紙『共生学研究』第一号が公開されました。
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/kyoseigakukenkyu/-char/ja


 共生学会(Society of Kyosei Studies)は、共生の研究と実践を発展させるため、設立された学会です。異なる分野の研究者や学生、現場で問題に取り組んでいる実践者と専門家、そして当事者との交流を促し、共生に関する研究の発展と共生社会の推進、共創知の産出、およびその教育の普及を図ることを目的としています。
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 今回の特集「共生学会がめざすもの」では共生学会設立大会の花崎皋平先生による基調講演をもとにした「2022 年の今、共生を語るー私が受け継いだものと実践してきたこと」、栗本英世会長のキーノートスピーチをもとにした「共生学会創設の経緯と学会への期待」、そして第一会大会運営チームの岡本智周理事、丹治恭子理事、坂口真康理事による「共生学会第 1 回大会の企図―大会運営から考える共生の課題―」を収録し、共生学会の設立期の研究と実践を記録しました。

「共生学会がめざすもの」(p.1)より抜粋

目次は以下のとおりです。

■特集:共生学会がめざすもの
共生学会創設の経緯と学会への期待 栗本英世 2
2022年の今、共生を語る―私が受け継いだものと実践してきたこと― 花崎皋平 9
パネルディスカッション「共生とは?―共生学会の活動を展望する」 編集 小山冴子 19
共生学会第1回大会の企図―大会運営から考える共生の課題― 岡本智周・丹治恭子・坂口真康 32
■フォーラム
多文化社会を共に生きる―大阪市での実践を参考に― 坪内好子・嵜本圭子 45
共生社会を考える上でなぜことばに迫る必要があるのか―ことばにまつわるオートエスノグラフィーからの視座― 中井好男・中山亜紀子・岡田祥平 88
■論文
「共生社会」の社会的認知の様態と背景、およびその経年変化―「共生」と「教育」に注目した社会意識調査の結果分析を通して― 岡本智周 121
研究・実践を位置づけるための多層的共生モデル―共生への批判に対する応答のために― 桂悠介 146
「共生社会」という言葉の認知と理想的な社会的配分の関連―地方公立進学校の高校1年生を対象とした調査の分析― 津多成輔 178
共生の再定義―反差別の声と社会的カテゴリ― 橋本憲幸 200
■研究ノート
近代学校制度への抵抗―ケニアにおける学校放火事件を事例に― 小川未空 224
■書評
小川さやか著『チョンキンマンションのボスは知っている―アングラ経済の人類学―』春秋社、2019 池上宏之 251
綾屋紗月著『当事者研究の誕生』東京大学出版会、2023 喜多一馬 259
川本隆史著『〈共生〉から考える:倫理学集中講義』岩波書店、2022 鈴木ちひろ 264
野口晃菜、喜多一馬編著『差別のない社会をつくるインクルーシブ教育―誰のことばにも同じだけ価値がある―』学事出版、2022 中井好男 272
トニー・E・アダムス、ステイシー・ホルマン・ジョーンズ、キャロリン・エリス著、松澤和正、佐藤美保訳『オートエスノグラフィー―質的研究を再考し、表現するための実践ガイド―』新曜社、2022 中山亜紀子 278
日本湿地学会監修 シリーズ〈水辺に暮らす SDGs〉
1『水辺を知る―湿地と地球・地域―』
2『水辺を活かす―人のための湿地の活用―』
3『水辺を守る―湿地の保全管理と再生―』朝倉書店、2023 早川昌志 284
大谷順子編著『子育ても、キャリア育ても―ウィズ/ポストコロナ時代の家族のかたち―』九州大学出版会、2023 麦倉泰子 290
■資料
学会設立までを振り返る:「開かれた場」の創出のために 桂悠介・大川ヘナン 297

『共生学研究』第一号